クラウドファンディングのプラットフォームっていろいろあるんだなぁ
どこがいいのか迷うでしょう?
今回はクラウドファンディングプラットフォームにはどんなものがあるのか、さらに「型」別に比較してみていきましょう!
クラウドファンディングプラットフォームにはどんなものがあるの?比較もしたい!
クラウドファンディングをする上で、
どんなプラットフォームがあるのか?
どこのプラットフォームがいいのか?
というのは、とても重要な問題ですよね。
クラウドファンディングのプラットフォームは、
ニーズや目的に合わせて
実に多種多様なプラットフォームがあります。
そこで今回は、
クラウドファンディングについての基礎知識をサクッと学んだ上で、
クラウドファンディングができるプラットフォームにはどんなものがあるのか、
そしてそれぞれを「型」別に比較していきます。
クラウドファンディングの基礎知識
まずはクラウドファンディングの基礎知識をサクッと学んでおきましょう。
クラウドファンディングとは?の詳しいことは
こちらの記事をご覧ください。
クラウドファンディングとは?を簡単に
クラウドファンディングを究極にかみ砕いて言うと、
「ネット上でみんなからお金をもらう」ということです。
あなたが実行したいプロジェクトをネット上で公開し、
それに対し
「おもしろい」「支援したい」と思ってくれた人が
お金を支援してくれる仕組みです。
融資など他の資金調達方法と比べ、
・誰でも簡単に参加できる
・より多くの人に認知してもらえる
などの点で、クラウドファンディングは優れています。
クラウドファンディングの「型」
クラウドファンディングには大きく3つの「型」があります。
「購入型」、「寄付型」、「金融型」です。
購入型
最も多く利用されている型です。
おそらくあなたも
購入型を利用することになるのではないかと思います。
購入型とは、
お金を支援してくれた人に
リターンとして商品やサービスを提供するというものです。
たとえば、
「便利なキッチン用品を思いついたから開発したい!」
と思ったとします。
そこでクラウドファンディングを実行する場合、
そのキッチン用品を
1個1000円などでリターンとして用意し
その商品をほしいと思ってくれた人が
1個1000円のリターンを購入(支援)してくれるのです。
購入型のいいところは、
商品を開発する前にニーズ調査ができるという点です。
さきほどのキッチン用品でいうと、
開発前にクラウドファンディングで支援を募り、
支援がたくさん集まればニーズがあるということですし、
集まらなければニーズはないということになります。
また、事前に売上を確保することができるのも利点です。
よって購入型とは、
いわば「予約販売」ということですね。
寄付型
寄付型の大きな特徴は、
リターンを求めないという点です。
購入型は商品(リターン)を手に入れるために支援をしますが、
寄付型は、その名の通り「寄付」なので見返りは求めません。
ただ、起案者の方がお礼の気持ちとして、
メッセージや支援証明書のようなものを
リターンとして用意しているケースもあります。
金融型
一口に金融型といっても、
いくつかの種類があります。
支援者が企業等に対し、
お金を融資という形で支援し、リターンとして利息を受け取る「融資型」。
特定のプロジェクトに対し個人の投資家から出資を募る「ファンド型」。
非上場企業の株式を扱う「株式投資型」。
不動産購入資金を出資し、運用利益をもらう「不動産投資型」。
このような種類です。
いずれにしても、
リターンとして利回り受け取る【投資】だということになります。
比較ポイント
ここまでクラウドファンディングの基礎知識として、
クラウドファンディングには
どんな種類があるのかを学んできました。
ここからは、
クラウドファンディングプラットフォームを比較する際、
どんなポイントに着目すればよいかを見ていきましょう。
着目すべきポイントは次の4つ。
- 手数料
- 利用者数
- 得意分野
- 成功率
です。
手数料
クラウドファンディングを行なう際、
クラウドファンディング運営会社に手数料が発生します。
手数料は獲得した金額に対して一定割合で発生し、
10%~20%程度が相場です。
たとえば手数料が10%の場合、
100万円を支援金として獲得したら
10万円は手数料として徴収されることになります。
クラウドファンディングの実施形式が「All or Nothing(※)」の場合、
目標達成しなかったら獲得金額は0なので、
手数料は発生しません。
(※実施形式についてよくわからない方は、こちらの記事をご覧ください。)
利用者数
クラファンサイトプラットフォームを選ぶとき、
利用者数も大きなポイントになります。
利用者数が多いほど
信頼と実績があるプラットフォームだと言えます。
また、利用者数が多いということは、
すなわちより多くの人に自分のプロジェクトを
見てもらえるということにもなりますので、
支援してくれる人も多くなると考えられます。
極端な話、
利用者数が10人のプラットフォームでクラウドファンディングをしても、
そもそもそこに人がいないので
目標達成できる可能性はほとんどないと言えます。
得意分野
クラウドファンディングのプラットフォームには、
それぞれで得意な分野があります。
分野というのは、先ほど解説した
「購入型」や「寄付型」のことです。
場違いなプロジェクトでは
なかなか支援が集まらない可能性があるため、
実行したいプロジェクトの色に合った
プラットフォームを選ぶ必要があります。
成功率
成功率もクラウドファンディングプラットフォームを選ぶ上での指標となります。
もちろん成功率が高いほど、
あなたのクラウドファンディングも
成功する可能性が高いと言えるかもしれません。
日本のクラウドファンディングの成功率は
平均でおよそ30%ほどと言われています。
そんな中、成功率80%を越えるプラットフォームも存在します。
ここで注意すべきは、
その「80%」がどんな取り方をしているかわからないことです。
たとえば、
全体で100人がクラウドファンディングを実施し、
30人が目標達成したクラウドファンディングのプラットフォームがあったとします。
この数字だけ見ると達成率は30%です。
しかし、
その100人の中で「フルサポートプラン」を利用した人が20人いて、
その20人の中から15人の目標達成者が出ていた場合、
「フルサポートプランを利用した人の中で」という取り方をすると
達成率は75%になります。
そのような注釈は見たことがありませんし、
データとしてあるわけではありませんが、
このような成功率のデータの取り方をしている可能性もあるかも、ということです。
したがって、
成功率は鵜呑みにするのではなく、
あくまで参考程度にするのがいいでしょう。
クラウドファンディングのプラットフォームをタイプ別に比較!
さて、ここからはいよいよ
クラウドファンディングのプラットフォームをタイプ別に比較していきます。
どこでクラウドファンディングをやるか、
ここのデータを参考にしてみてください。
購入型・寄付型のプラットフォーム
購入型、寄付型のクラウドファンディングは
もっとも人気で利用する人も多く、
実にたくさんのプラットフォームがあります。
その中から選ぶのは大変だと思いますが、
ここのデータを参考にしてみてください。
CAMPFIRE
日本の最大手クラウドファンディングプラットフォームといえば、
CAMPFIRE(キャンプファイヤー)です。
CAMPFIREは、
様々なジャンルの購入・寄付型に対応していて、
利用者数(支援者数)830万人を誇ります。
プラットフォーム名 | CAMPFIRE |
得意分野 | 購入型・寄付型 |
利用者数 | 830万人 |
手数料 | 10% |
成功率 | 36% |
CAMPFIREグループでは、
特定のジャンルに特化した以下のようなプラットフォームも運営しています。
- BOOSTER(若者向けプロジェクト特化)
- machi-ya(ガジェット特化)
- Good Morning(社会問題解決特化)
Ready for
Ready for(レディーフォー)は
日本でいちばん最初にできたプラットフォームです。
「いまより一歩、好きなほうの未来へ」をキャッチコピーに、
特に社会貢献系や、国際協力、医療、福祉、教育系のジャンルに強いという特徴があります。
プラットフォーム名 | Ready for |
得意分野 | 購入型・寄付型 |
利用者数 | 90万人 |
手数料 | 12~17% |
成功率 | 75% |
Makuake
Makuake(マクアケ)は
株式会社マクアケが運営する購入型のプラットフォームです。
CAMPFIREに次ぐ国内大手プラットフォームであり、
CAMPFIRE同様さまざまなジャンルに対応、
親会社がサイバーエージェントなので
集客力が高いのも嬉しい特徴です。
自治体と連携したふるさと納税(寄付型)も取り扱っています。
プラットフォーム名 | Makuake |
得意分野 | 購入型・寄付型 |
利用者数 | 130万人 |
手数料 | 20% |
成功率 | 66% |
MOTIONGALLERY
MOTIONGALLERY(モーションギャラリー)は
映画、アニメ、写真、音楽、ゲームなど、
クリエイティブなジャンルに特化したプラットフォームです。
アメリカのクラウドファンディングプラットフォーム「Indiegogo」と連携しており、
海外への進出や国際的なプロジェクトを
実施したいクリエイターの方の強い味方となります。
プラットフォーム名 | MOTIONGALLERY |
得意分野 | 購入型・寄付型 |
利用者数 | – |
手数料 | 10% |
成功率 | – |
GREEN FUNDING
GREEN FUNDING(グリーンファンディング)は
CCCグループ(蔦屋などを展開)が運営する購入型クラウドファンディングプラットフォームです。
音楽、出版、映画など多彩なジャンルのプロジェクトが取り扱われています。
達成率がかなり高いのも特徴です。
プラットフォーム名 | GREEN FUNDING |
得意分野 | 購入型 |
利用者数 | – |
手数料 | 20% |
成功率 | 87.7%(※2020年データ) |
ENjiNE
ENjiNE(エンジン)は
株式会社Relicが運営する、購入型のプラットフォームです。
コスメやゲーム、家電、食品など多彩なジャンルを取り扱っています。
ENjiNEの最大の強みは
LINEと提携していることです。
LINEユーザーにアプローチできるので、
より多くの人にリーチできます。
プラットフォーム名 | ENjiNE |
得意分野 | 購入型 |
利用者数 | – |
手数料 | 22.8% |
成功率 | 80% |
kibidango
kibidango(きびだんご)は
きびだんご株式会社が運営する2013年スタートの購入型プラットフォームです。
クラウドファンディングについてのユニークな説明が印象的で、
成功率が高いのも特徴です。
プラットフォーム名 | kibidango |
得意分野 | 購入型 |
利用者数 | – |
手数料 | 10% |
成功率 | 80% |
未来ショッピング
未来ショッピングは
日本経済新聞社が運営する購入型プラットフォームです。
「企業にイノベーションを。地方に活力を。」をスローガンに掲げ、
新規事業や商品・サービスの開発実現をサポートしています。
同社は、
月間PV3500万の「NIKKEI STYLE」や
約1000万人の会員を持つ「日経電子版」の人たちにも発信できるので、
非常に強い宣伝力があるのが特徴です。
プラットフォーム名 | 未来ショッピング |
得意分野 | 購入型 |
利用者数 | – |
手数料 | 10~20% |
成功率 | – |
A-port
A-port(エー・ポート)は
朝日新聞社が運営する購入型・寄付型のプラットフォームです。
朝日新聞の幅広い読者にリーチできるので
発信力が強いのが特徴です。
プラットフォーム名 | A-port |
得意分野 | 購入型・寄付型 |
利用者数 | – |
手数料 | 22%(or50000円) |
成功率 | – |
muevo
muevo(ミュエボ)は
音楽に特化した購入型プラットフォームです。
アーティストのアルバム制作やMV制作などの
音楽活動を支援するプロジェクトが多数掲載されています。
ボカロ系も扱っており
音楽関連のクリエイターさん向けのプラットフォームと言えるでしょう。
プラットフォーム名 | muevo |
得意分野 | 購入型 |
利用者数 | – |
手数料 | 15% |
成功率 | – |
ACT NOW
ACT NOW(アクトナウ)は
北海道発の地域応援特化の購入型プラットフォームです。
クラウドファンディングを通じて
北海道から上場企業を育てることを目標にした、
北海道を中心に様々な地域のプロジェクトを多く扱っています。
手数料が安いのも特徴です。
プラットフォーム名 | ACT NOW |
得意分野 | 購入型 |
利用者数 | – |
手数料 | 10% |
成功率 | – |
融資型(金融型)のプラットフォーム
融資型は、
特定の企業等に対し「融資」という形で支援し、
リターンとして利息を受け取るタイプです。
いわば「投資」なので
元本割れすることもあるなどのリスクがあります。
ここからは比較ポイントも多少変わってきます。
平均利回り(投資したお金に対しどれくらいの儲けが出るかの割合)、累計応募金額で比較していきます。
CAMPFIRE Owners
CAMPFIRE Owners(キャンプファイヤー・オーナーズ)は
CAMPFIREが運営する融資型のプラットフォームです。
利回り3.0~7.0%で運用でき、
運用期間終了まで値動き等気にする必要がありません。
また、お金を支援してもらう側の
事業計画やインタビューも掲載されていて、
自分がどんな人に投資するのかがよく見えるのが特徴です。
プラットフォーム名 | CAMPFIRE Owners |
得意分野 | 融資型 |
平均利回り | 3.0~7.0% |
累計応募金額 | 約14億円 |
Crowd Bank
Crowd Bank(クラウドバンク)は
日本クラウド証券が運営する融資型のプラットフォームです。
2022年8月時点で融資元本回収率100%を誇り、
応募総額は1992億円を突破しています。(※2022年9月時点)
男性の利用者が約77%と男性比率が高く、
年代は30代、40代の利用者が多いプラットフォームです。
プラットフォーム名 | Crowd Bank |
得意分野 | 融資型 |
平均利回り | 5.8% |
累計応募金額 | 約1992億円 |
Bankers
Bankers(バンカーズ)は
株式会社バンカーズが運営する融資型のプラットフォームです。
2020年12月から運営が始まった
比較的新しいプラットフォームになります。
バンカーズ独自の5段階評価によってリスク開示がされていて、
投資する側が安心できる体制になっています。
プラットフォーム名 | Bankers |
得意分野 | 融資型 |
平均利回り | 1.9~3.9% |
累計応募金額 | 約10億円 |
Funds
Funds(ファンズ)は
ファンズ株式会社がが運営する融資型のプラットフォームです。
運用期間中に値動きを気にする必要がなく、
一部ファンドに「Funds優待」が受けられるケースもあります。
1円から1円単位で投資ができるのも特徴で、
分配で得た利益分も効率的に投資に回すことができます。
プラットフォーム名 | Funds |
得意分野 | 融資型 |
平均利回り | 2.09% |
累計応募金額 | 約163億円 |
SAMURAI FUND
SAMURAI FUNDは
SAMURAI証券株式会社が運営する融資型のプラットフォームです。
初心者でも安心な
担保・保証つきの商品が多く、
これまでのすべてのファンドにおいて
元本償還100%の実績があります。
(※2022年9月確認時点)
国内外の幅広い商品を取り扱っており、
1万円から投資可能で気軽に始められます。
高い利回りも魅力。
プラットフォーム名 | SUMURAI FUND |
得意分野 | 融資型 |
平均利回り | 3.75~11.00% |
累計応募金額 | 約61億円 |
CROWD CREDIT
CROWD CREDIT(クラウドクレジット)は
クラウドクレジット株式会社が運営する、融資型のプラットフォームです。
「日本と世界のお金の流れを変える」をビジョンにしており、
海外の商品を多く取り扱っているのが特徴です。
プラットフォーム名 | CROWD CREDIT |
得意分野 | 融資型 |
平均利回り | 5.10~10.07% |
累計応募金額 | 約416億円 |
AG crowdfunding
AG crowdfunding(エージークラウドファンディング)は
アイフルグループが運営している融資型のプラットフォームです。
そのため、貸金業の実績が豊富です。
アイフルのローン商品を中心に取り扱っており、
運用期間は短めです。
プラットフォーム名 | AG crowdfunding |
得意分野 | 融資型 |
平均利回り | 1.38% |
累計応募金額 | -億円 |
LENDEX
LENDEX(レンデックス)は
不動産特化型の融資型クラウドファンディングプラットフォームです。
不動産購入資金やリフォーム資金の案件で、
最低投資金額は2万円、運用期間は短期で高い利回りが特徴です。
プラットフォーム名 | LENDEX |
得意分野 | 融資型 |
平均利回り | 7.50~10.00% |
累計応募金額 | 約190億円 |
Funvest
Funvest(ファンベスト)は
Fintertech株式会社が運営する融資型のプラットフォームです。
大和証券グループとクレディセゾングループの
グループ会社が運営しているため
厳選された投資機会や厳格な審査が特徴です。
国内外の商品を扱っており、
多様な資産運用ができます。
プラットフォーム名 | Funvest |
得意分野 | 融資型 |
平均利回り | 3.00% |
累計応募金額 | -億円 |
株式投資型(金融型)のプラットフォーム
投資型のクラウドファンディングは
非上場株式の発行により
多くの人から少額ずつお金を集める仕組みです。
1社あたりの投資額が年間50万円までと制限があり、
上場株式への投資に比べリスクが高いという特徴があります。
CAMPFIRE Angels
CAMPFIRE Angels(キャンプファイヤーエンジェルス)は
CAMPFIREグループ運営の、株式投資型クラウドファンディングプラットフォームです。
公開されているプロジェクトには、
企業のインタビュー動画などが掲載されており、
情報量が多く投資先のことがよく見えるのが特徴です。
プラットフォーム名 | CAMPFIRE Angels |
得意分野 | 株式投資型 |
手数料(投資家側) | 無料(振込手数料は自己負担) |
最低投資金額 | 10万円 |
累計応募金額 | 約2.2億円 |
FUNDINNO
FUNDINNO(ファンディーノ)は
国内初、国内シェアNo1の株式投資型クラウドファンディングプラットフォームです。
衣料、芸術、教育に宇宙など、カテゴリが豊富。
取引量の多いプラットフォームなので、
人気案件はすぐに募集終了となることもあります。
プラットフォーム名 | FUNDINNO |
得意分野 | 株式投資型 |
手数料(投資家側) | 無料(振込手数料は自己負担) |
最低投資金額 | 10万円 |
累計応募金額 | 約75.5億円 |
まとめ
今回は、
クラウドファンディングプラットフォームにどんなものがあるのか。
クラウドファンディングの”型”と
型別にプラットフォームをいくつかご紹介しました。
おそらくほとんどの方が利用するのは
【購入型】か【寄付型】だと思います。
これらの型においてプラットフォームを比較するときは、
「手数料」「利用者数」「得意分野」「成功率」がポイントとなります。
また、同じ購入型でも、
音楽に特化していたり、社会貢献に特化していたりと特化ポイントは様々です。
自分が行ないたいプロジェクトがどの型なのか、
またどのプラットフォームの特色に合っているかを考え、
一番合っていると思うプラットフォームを選んでみてください。
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