【リターンとは?】リターン設定はクラウドファンディング成功の秘訣!基礎知識やポイントを解説

クラウドファンディング
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【このブログはこんな人向けに書いています】
・クラウドファンディングのリターンって何?
・クラウドファンディングのリターンってどう設定すればいいの?

クラウドファンディングをしようとすると、

「リターン」という言葉は
しきりに耳にすると思います。

しかし、

「リターンとは何だ?」
「リターンってどう設定すればいいんだ?」

と思う方は少なくないのではないでしょうか。

今回は、リターンとは何なのか。

そしてどんなものがあるのか。

また、リターンを設定するときの
ポイントや注意点を解説します。

クラウドファンディングを利用する人の
ほとんどは「購入型」だと思いますので、

今回は「購入型」クラウドファンディングに着目して解説します。

▼クラウドファンディングとは?購入型とは?の詳細はこちらの記事をご覧ください。

クラウドファンディング成功の秘訣!リターンとは?リターン設定の基礎知識やポイント解説

クラウドファンディングのリターンとは?

クラウドファンディングの「リターン」とは、

簡単に言うと「お返しの品」です。

クラウドファンディングのそもそもの仕組みは、

起案者が実現したいアイデアやプロジェクトに対し支援者が支援をし、

支援してくれた方にリターンを渡すというものです。

要するにお金を支援してくれた方への
お礼の品というわけです。

リターンの一例

では、実際にリターンにはどんなものがあるのか。

リターンの一例を見てみましょう。

例①保護猫のシェルターや病院開設のクラウドファンディング

保護猫のレスキューシェルターや病院を開設するクラウドファンディングです。

リターンとして、

  • もりねこカレンダー
  • もりねこ入場チケット
  • ロゴ入り記念グッズ

などがあります。

リターンとして「感謝のメール」「活動報告の会報」「寄附領収証明書」などがある、

ただただ支援したい人向けの選択肢もあります。
こちらは寄附金控除の対象となります。

寄付型の色が強いクラウドファンディングですね。

例②料理店の運営を継続させるためのクラウドファンディング

営む料理店を存続させていくためのクラウドファンディングです。

リターンとしては、「エコバッグ」や「イタリア製のお皿」などのオリジナルグッズ、またはお食事券などがあります。

その他、「感謝の手紙」や「ご芳名版に名前を記載」など、寄付を目的とした選択肢が用意されています。

購入型、寄付型の両方の一面を持つクラウドファンディングと言えます。

例③トートバッグのクラウドファンディング

ずり落ちるストレスから解放してくれるという、背中に固定できるトートバッグのクラウドファンディングです。

シンプルに「トートバッグ」がリターンとして用意されている、
完全購入型のクラウドファンディングです。

早いもの順で早期割引が受けられるように、

「超早割り20%OFF」「早割り15%OFF」など、段階的な割引が、それぞれで人数制限を設けて用意されています。

リターン設定の基礎知識

リターンを決める前に、
リターンについての基礎知識をおさえておきましょう。

【おさえておきたい基礎知識】

  • 目標金額設定は手数料を加味してる?
  • 原価計算はできてる?

目標金額設定は手数料を加味してる?

リターンは、設定した目標金額から逆算して設定します。

ですので、まずは目標金額がきちんと設定されているかが重要です。

目標金額設定で重要な要素となるのが、手数料。

クラウドファンディングをする上では、

獲得した金額の一定割合を
手数料としてクラウドファンディングサイトへ支払う必要があります。

目標金額にこの手数料が加味されていないと、

「目標に達しても手数料を引かれて足りなくなった・・・」

なんてことが起こりえるのです。

手数料の相場は10%~20%ほど。

この手数料を差し引かれることを前提にして、目標を設定しましょう。

原価計算はできてる?

リターンの価格設定をするときに注意すべきポイントは、原価です。

クラウドファンディングのリターンにおける原価は、

そのリターンを用意するのにかかる費用ということになります。

これが計算できないと、

たとえばオリジナルグッズを用意するのに1つ1000円かかるところ

「800円くらいに設定しよう」と誤った設定をしてしまい、

オリジナルグッズの支援が1つ売れるたび
200円の損失が出てしまうという状態になってしまうのです。

最悪の場合、

目標金額を達成したけれども
リターンの用意で資金が無くなってしまった。。。

なんてことにもなりかねません。

原価、

つまりそのリターンを用意するのに
いくらかかるかをしっかりと計算し、

きちんと必要な資金が手元に残るようにしましょう。

リターンを設定するときのポイント

では、実際にリターンを設定するとなったときのポイントを見ていきましょう。

【リターン設定のポイント】

  • 似たプロジェクトがあればリターンをチェック
  • プロジェクトに関連するリターンを設定する
  • リターンは「モノ」じゃなくてもいい
  • 価格帯は幅広く

似たプロジェクトがあればリターンをチェック

自分のプロジェクトと似たようなプロジェクトがあれば、

そのプロジェクトで設定されているリターンをチェックしましょう。

必ず参考になるはずです。

特にうまく行っているプロジェクトのリターンと
そうでないプロジェクトのリターンをチェックすると、

どんなリターンが支援されやすいかわかると思います。

プロジェクトに関連するリターンを設定する

当然と言えば当然ですが、

リターンはあなたのプロジェクトに関連する
モノやサービスを設定しましょう。

支援者はその関連する商品やサービスがほしくて支援するので、

まるで関係ないものがリターンで出されていたら
「なんでやねん」となり支援してくれません。

リターンは「モノ」じゃなくてもいい

リターン、返礼品と聞くと、

「何か商品などの”モノ”じゃないといけない」

と思ってしまう方は結構いらっしゃいます。

しかし、そんなことはありません。

たとえば「牧場を存続させたい」というプロジェクトの場合、

”モノ”のリターン例としては
「〇〇牧場ミルクを使ったアイスクリーム」や「〇〇牧場牛乳プリン」などがあります。

こういった”モノ”に対し、

「〇〇牧場で乳搾り体験」や「牛乳プリン作り体験」などの

「体験」や「サービス」をリターンとして設定してもいいのです。

おもしろいリターンの例として、

講演会や展示会などのクラウドファンディングをするとき、

その講演会や展示会の「運営スタッフになれる権利」や
「講演会を主催できる権利」が

リターンとして出ていたりします。

価格帯は幅広く

リターンを設定するときの
大きなポイントとなるのが「価格帯」です。

何となく、

「リターンの設定金額は平均的に高めに設定した方が目標達成しやすいのでは?」というイメージを持っていませんか?

支援者の数が一定数確保できるならそうなりますが、

一般的に、価格帯は幅広く設定するのが吉です。

なぜなら、支援者の方々にもいろいろいて、
「金銭的に余裕がある人」と「そうでない人」がいるからです。

価格帯が高いものばかりだと

「このプロジェクトに支援したいのに、最低5万円か・・・」

となってしまったり、

逆に価格帯が低いものばかりだと

「このプロジェクトを応援したいからドッと支援したいけど、1000円のリターンしかないのか・・・」

となってしまいます。

支援したいのにできない、機会損失になりかねないのです。

以上の理由から、

価格帯は低いものだと1000円くらいから設定し、

高いものは思い切って30万円のリターンを設定してもいいのです。

これは一例ですが、

実際に101万円を集めた
クラウドファンディングの支援の内訳を見てみると、

2000円 31人
5000円 61人
9000円 53人
16000円 7人

のようになっていて、

見ての通り中間層の5000円と9000円に
多くの支援が集まっており、

2000円にも31人、16000円には7人の支援があります。

これは、人は「松竹梅」の3つの選択肢があったら
真ん中を選びやすいという心理が働いていることや、

手軽に支援したい人は2000円、

太っ腹に支援したい人は16000円を選んでいるということです。

価格帯を広く設定しておいた方が
個人個人の状況やニーズに合った支援ができるので、

結果として支援者数は増え
目標達成しやすくなるでしょう。

リターン設定の予備知識

リターンを設定する上で知っておくと便利な予備知識を、2つご紹介します。

【リターン設定の予備知識】

  • ジャム理論
  • ただ支援したいだけの人もいる

ジャム理論

ジャム理論とは、

簡単に言うと
「選択肢が多すぎると売れなくなる」という理論です。

クラウドファンディングのリターンも同じで、

あまりにも種類が多すぎると
どれがいいか悩んでしまい、

悩むうちに離脱し支援に繋がらなくなるのです。

選択肢は3つがいいとよく言われますが、

クラウドファンディングの場合
さすがに3つだと少なすぎて不便なので、

6〜10種類ほどがいいでしょう。

ただ支援したいだけの人もいる

「ただ支援したい人」とは、

「リターンは別にいらないけど、支援はしたい」という人です。

そんな人ほんとにいるの??

と思うでしょうが、一定数います。

特に「人の挑戦」や「社会問題に向き合う」など
がんばる人や熱心な人に対して、

この人を助けたいという思いから

「私にできることはお金で支援することだけ。
だからお金で支援してあげたい。」

となるのです。

この場合、

商品やサービスを購入したいわけではなく
本当にただこの人が好きだから支援したいので、

見返り(リターン)はいらないのです。

強いて言うなら、

こういう人は「支援したことの証明やお礼」を渡すとすごく喜んでくれるので、

リターンを設定するなら
「お礼の手紙」や「支援証明書」などを発行してあげるといいかもしれません。

まとめ

クラウドファンディングにおけるリターンとは、

支援に対するお礼の品です。

それは商品(モノ)であるときもあれば、

体験などのサービスであるときもあります。

「権利」を売るのもおもしろいですね。

支援者に喜ばれるリターンは
クラウドファンディング成功率を高めます。

支援してくれる人のことを考え
設定するよう心がけてみてください。

ただし、思いやりがすぎて価格を低く設定し
支援があるたびマイナスにならないよう、

原価計算などにも気を配ってくださいね。

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