【起業する理由】起業したい!でも理由があいまい・・・起業してる人はどんな理由で起業したの??

起業
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【このブログはこんな人向けに書いています】
・起業したい!でも自分で理由がよくわからない。
・起業した人がどんな理由で起業したか知りたい。

どうも、ドクガクラボのやまそうです。

今、会社員として働いているあなたは、
「起業したい!」と思っていますね。

でも、自分がなぜ起業したいのか、
その理由がいまいちわからない・・・

自分の中でいろんな考えが渦巻き、
本当の理由が見えなくなってしまう人は多くいらっしゃいます。

今回は、

「起業する理由」について詳しく語っていきたいと思います。

起業するときは、理由をしっかり考えてみよう

起業をする上で、その理由はとても重要です。

なぜなら、理由は
起業した後を大きく左右することになるからです。

おそらくあなたは、

「自分が起業したい理由がわからない・・・」

とお悩みかと思います。

そこで、

まずは起業した人たちが
いったいどんな理由で起業に至ったのかを見てみましょう。

起業に至る理由と要素

「起業する理由」は、人それぞれ。

まさに三者三様、十人十色、千差万別です。

その起業する理由の中で、

「社会的な状況による理由」と
「個人的な理由」の2つに分けて見ていきましょう。

社会的な理由

起業する社会的な理由として、以下のものが挙げられます。

  • 終身雇用制度の崩壊
  • 働き方の多様化
  • 起業ハードルが低くなった

終身雇用制度の崩壊

終身雇用制度が崩壊し始め、

同時に働く人たちの
会社に対する帰属意識も薄くなっています。

今までは「なんとか会社にしがみついていかないと」という意識だったものが、

そうではなくなっているということです。

これは何もネガティブな話ではなく、

働く人と会社、双方にメリットがあるポジティブな捉え方ができます。

これまでの「会社」といえば、「言われたことをきちんとやる人間」が重宝され、「会社が人を育てる」というスタンスでした。

しかし、これからは「言われなくても自分で考え動ける人間」が重宝され、「社員自らが学び、育つ」という状況が求められています。

そして自らが学び、育とうとする人ほど今いる環境に違和感を感じたり、

さらに活躍できる場を求め、
転属や転職、起業をするのです。

そういう意味で、会社への帰属意識は薄れていると言えます。

これは会社にとっても働く人にとっても、非常にポジティブな話です。

働き方の多様化

高度経済成長期に「働きバチ」と比喩された

いわゆる「典型的なサラリーマン」の働き方に疑問を持つ人たちが、

今、世の中の中心になろうとしています。

過去の「男は仕事だけでいい」「残業して当然」「寝ずに働いてナンボ」のような風潮ではなく、

仕事も当然責任を持って果たしますが、

同時に「プライベートの時間も充実させる」
というライフスタイルが主流になっているのです。

これが少し前までは
「甘えるな」「仕事をなめるな」と否定されてきましたが、

次第に認められているわけです。

【起業する社会的理由】

  • 終身雇用制度の崩壊
  • 働き方の多様化

起業ハードルが低くなった

平成18年に「新会社法」が施行され、
起業に対するハードルがかなり低くなりました。

資本金は1円あればいいし、
取締役1名以上、監査役はなしでもOKとなりました。

さらに、新しい起業形態である「合同会社」なども認められ、

「会社を設立する」という観点から見た起業ハードルは
かなり低くなったと言えます。

個人的な理由

では、ここからは個人的な理由について見ていきましょう。

こちらは、2022年度版の中小企業白書・小規模企業白書からの引用です。

資料を見るとわかる通り、起業するきっかけは

「身の回りにいた起業家」に影響を受けた人が一番多く、

次いで「成功した著名な起業家」「同じ思いの友人」が2位となっています。

どれも「人」に影響を受けていることがわかりますね。

自分が置かれている「環境」
による影響が大きいことがよくわかります。

今「起業したい」と考えているあなたも、

起業したい理由の1つとして
「身近な人からの影響」があるのではないでしょうか。

逆に言うと、

誰とも関わらない生き方をしているような方や
行動範囲が極端に狭いような方は、

起業する考えにすら至らない可能性が高いと言えます。

また、日本で起業が少ない理由としては

「そもそも身の回りに起業してる人が少ない」
「失敗に対する危惧」
「学校教育」

が大きな要因となっていることがわかりますね。

起業理由の上位5つ

先ほど挙げた理由も含め、
それ以外にどんな理由があるのか、

同じく中小企業白書のデータを参考に紹介します。(2017年時点のデータを参照)

年代によって順位にバラつきがありますので、
順位はランダムに紹介します。

周囲の起業家の影響

先ほどお伝えした通り、

起業する方の多くが
「周囲の起業家」による影響を受けています。

実際に起業した人が近くにいると
どう動けばいいかなどのアドバイスをもらえたり、

見ていて自分にもできるという
イメージがつきやすいのでしょう。

勤務先の先行き不安

今勤めている会社などの
勤務先の先行きの不安さから、

「収入源を複数確保したい」
「近い将来は会社を辞められるよう準備をしたい」

などの思いで起業に踏み切る方が多いようです。

勤務先ではやりたいことができない

「今勤めている勤務先では
自分のやりたいことができない」

という理由で起業する方も多いようです。

職務内容にも理由はあると思いますが、

組織に属するのが苦手な方や
あれこれ行動を束縛されるのが嫌いな方が、

もしかしたらこう思うのかもしれませんね。

事業化できるアイデアを思いついた

「事業にできそうなアイデアを思いついたから」
という理由も上位に来ています。

「事業化できそう」というのがどういうことかは、後述します。

普段からアンテナを張り
社会における課題やニーズを見ていたからこそ、

こういう風にアイデアが出てくるのでしょう。

時間に余裕ができた

この理由は、60代以上の方に多く見られます。

定年退職して時間が空き、
その空いた時間で何かしたいと思っての起業ですね。

定年を迎えてから第2の人生をスタートさせる方が
多くいらっしゃるということです。

【起業する個人的理由】

  • 周囲の起業家の影響
  • 勤務先の先行きが不安
  • 勤務先ではやりたいことができない
  • 事業化できるアイデアを思いついた
  • 時間に余裕ができた

起業に至る要素

先ほど、「事業化できそう」というキーワードが出ました。

では「事業化できそう」とは、
どんな状態なんでしょう。

その”要素”を3つ見てみましょう。

  • 自分ができること
  • 自分がやりたいこと
  • それを求める人がいること

この3つです。

自分ができること

まず1つ目の要素は、「自分ができること」です。

資金や知識がほとんどない状態から
突然大きなことをしたり、

自分が今までやったことがないような
未知の領域のものは、

なかなか突然できるものではありません。

ですので、

まずは「自分にできること」であるかどうかが
大きなポイントになります。

自分がやりたいこと

自分にできることであっても、

それが「自分がやりたいこと」じゃなかったら意味がありません。

やりたくないことは
始めても当然続かないでしょう。

それは自分がやりたいことなのか?

を考えてみましょう。

「自分がやりたいこと」かつ「自分にできること」であることが最低条件となるでしょう。

それを求める人がいること

それを求める人がいるとは、
つまり「ニーズがある」ということです。

いくらいいアイデアを思いついても、

それを必要とする人、買ってくれる人がいないと意味がありません。

「ニーズがあるかどうかは関係なく自分の好きな物を」

という考えも、1つの道ではあります。

しかし、それに価値を感じ、
買ってくれる人が表れるかどうかはわかりません。

あの有名なピカソも
途方もないほどの絵を描き続けたからこそ、

その絵に価値を感じてくれる人が現れたのです。

やはり、市場にニーズがあるかどうかは
起業する上で重要な要素になるでしょう。

【起業に至る要素】

  • 自分にできること
  • 自分がやりたいこと
  • ニーズがあること

起業すると危険な起業理由

起業する理由は個人によって様々ですが、

中には起業すると
ほぼ間違いなくうまくいかないという、

危険な理由もあります。

あなたの起業したい理由に当てはまっていないか、考えてみてください。

今の環境に不満を持っていて、抜け出したい

もしあなたが

「今の会社に不満がある。とにかく抜け出したいけど、転職は逃げるみたいでいやだ。なんか起業したらかっこつきそうだから起業しよう」

このように思っているなら、危険です。

この場合、
起業する目的が「今の環境から抜け出すこと」なので、

仮に起業して抜け出せたとすると
そこで目的は達成したことになります。

そうなると、
その先をがんばる理由がなくなってしまい、

事業はうまくいかなくなるでしょう。

社長になりたい!

「社長になりたいから」という理由も危険です。

なぜなら、起業の目的が
「社長になること」になっているからです(そのままですが)。

社長になることは、アルバイトになるより簡単です。

アルバイトになるには履歴書を書き、
面接をクリアしなければなりません。

しかし、社長になるには履歴書も面接もいりません。

たとえば、

個人事業主として開業届けを
税務署に提出するだけでなれます。

極論、「今日からオレは社長だ」と宣言するだけでもなれます。

社長になること自体が目的であると
この時点で目的が達成され、

その後の活力はなくなり、事業は継続しないでしょう。

まとめ

今回は、起業する理由をテーマに
いろいろとお話ししてきました。

結論、起業する理由は

「人それぞれ千差万別」であり、
「起業した後に大きな影響を与える」ものです。

あなたがどんな理由で起業したいかを、よく考えてみてください。

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