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このブログはこんな疑問を持っている人向けに書いています。
・クラウドファンディングってどんなもの?
・クラウドファンディングってどういう流れで実施するの?
資金調達のことを調べてたら「クラウドファンディング」ってのがあったんだけど、これ何なの?
クラウドファンディングは誰もが手軽にチャレンジできる、資金調達の手段ですよ!
まだ知らない人も多いから、今回はクラウドファンディングについて話していきましょう!
クラウドファンディングとは何だ?初心者でもわかりやすく解説!
今やだいぶ認知が広がり、
資金調達の立派な手段として多く活用されている「クラウドファンディング」。
とはいえ、まだ知らない方も多くいらっしゃると思います。
そこで今回は、
クラウドファンディングとは何なのか?
どんな仕組みでどうやってやるのか?
などについて、基本的な部分に触れていきたいと思います!
クラウドファンディングとは
さっそくですが、クラウドファンディングとは何か。
究極にわかりやすく言うと
クラウドファンディングとは、
「ネット上のみんなからお金をもらう」ということです。
※クラウド(群衆)、ファンディング(資金調達)という意味合い。
何か事業を始めたりするとき
資金調達をする必要が出てきます。
資金調達の方法として
「融資」「出資」などがありますが、
その横並びにあるのが「クラウドファンディング」です。
資金調達方法の1つということですね。
「ネット上」、「みんなから」と聞くと
何かあやしいイメージを受けるかもしれませんが、
クラウドファンディングはもはや
多くの人が知っている資金調達の手段となっています。
▼クラウドファンディングの認知度と利用率について
クラウドファンディングの歴史
クラウドファンディングという言葉は新しいですが、
多くの人から資金を集め、
何かを実現させるという手法は昔からありました。
お寺や仏像などの修繕・建立のために寄付を募った「勧進」がその例です。
そしてネットが普及した2000年に
クラウドファンディングはアメリカで生まれ、
日本には2011年にやってきました。
当初は誰も知らず、
一部知っている人が利用しようもんなら
「詐欺だ!」「宗教だ!」と罵声を浴びせられる状況でした。
西野亮廣さんがその最たる例です。。。
しかし今では、
利用者は12%程度に留まっているものの
86%ほどの認知度があります。
要するに日本国民にとって、
クラウドファンディングは
「知ってるけどやったことないもの」という感じです。
クラウドファンディングのメリットとデメリット
そんなクラウドファンディングですが、
当然実施にあたりメリットとデメリットは存在します。
・誰でも簡単に参加できる
・多くの人に認知してもらえる
・お客さまの反応が事前に知れる
・希望する資金が手に入らないこともある
・援助を受けたプロジェクトに対し遂行する責任を負う
クラウドファンディングのメリット
誰でも簡単に参加できる
クラウドファンディングは、
基本的には誰でも簡単に参加できます。
参加するのに多少の審査があるので
しっかりしたプロジェクトや計画がないとだめですが、、、
(※そもそもしっかりしたプロジェクトじゃないと支援されない)
いわばインスタやツイッターで
「僕こんなことやりまーす!」
と言うのとほとんど同じなので、
参加のハードルは低いと言えます。
多くの人に認知してもらえる
最初にお伝えした通り、
クラウドファンディングは
ネット上でみんなからお金をもらうことです。
ネット上なのでリアルよりも広く拡散でき、
多くの人に知ってもらえる可能性が高いです。
インスタでフォロワーが1万人いれば
投稿が1万人に見られますよね。
こんな感覚です。
お客さまの反応が事前に知れる
クラウドファンディングには「購入型」という形式があり、
(※後から詳しく書きます)
利用することで商品を売り出す前に
商品に対するお客さまの反応を見ることができます。
わかりやすく言うと、
「僕は今からこんな商品を作って売り出します!」
「ほしい人は事前に購入してくださーい!」
と言って事前に購入を予約してもらうような感覚です。
これをたくさんの人が購入(支援)してくれれば
それは需要のある商品ということですし、
あまり購入してくれる人がいないなら
残念ながら需要のない商品ということになります。
クラウドファンディングのデメリット
希望する資金が手に入らないこともある
クラウドファンディングの実施形式には、
「オールイン形式」と「オールオアナッシング形式」があります。
(※後から詳しく書きます)
どちらにせよ、
目標金額を100万円に設定していても
必ずしも100万円が手に入るとは限りません。
援助を受けたプロジェクトに対し遂行する責任を負う
当然のことですが、
1円でも支援を受けたらそのプロジェクトは
責任を持って遂行しなければなりません。
「こんなことやるのでお金くださーい!」
と言っておいて、
「思ったより集まらなかったのでやめまーす!」
とはいかないのです。
支援する側はボランティアで
あなたにお金を支援しているわけではありません。
当然何らかのリターンを期待して
支援しているということをお忘れなく。
クラウドファンディングを実施するリスク
クラウドファンディングを実施するにあたり
いくつか気をつけるべきリスクがあります。
支援を募る側のリスク
アイデアを盗用される可能性
支援を募る側、すなわち
「僕はこんな商品を作ります!支援してください!」
と支援してもらう側の人にとってのリスクとして、
アイデアを盗用される可能性があります。
クラウドファンディングでは
自分のアイデアをSNSに掲載するような形になるので、
ある程度
自分のアイデアを公の場に公開することになり、
それすなわち、多くの人の目に触れることになります。
そこであなたのアイデアを見たどこかの誰かさんに
そのアイデアをもとに
さらにいい商品を開発されたりしても、
法律が守ってくれない可能性があるのです。
自分のアイデアをどのように守るのかも、考える必要があります。
▼知的財産権を守ることについて
批判を喰らう可能性
もうひとつの考えられるリスクとして
批判を喰らう可能性があります。
とある女子大生が「学費を支援してほしい」
というクラウドファンディングを行なったところ、
「それは自分が遊びたいだけじゃないか!」
「そんなのはただの甘えだ!」
と批判を喰らうという事案があったそうです。
この女子学生が本当に学びたいけどお金に困っていたとしても、
それがうまく伝わらないと
このような事態になってしまうのです。
支援する側のリスク
リターンがない可能性
お次は支援をする側、すなわち
「あなたのアイデアおもしろいからお金出すよ!」
と誰かを支援する人のリスクとして、
リターンがない可能性があります。
クラウドファンディングは
ただでお金をあげるわけではなく、
何かしらのリターンを期待してお金を支援するものです。
つまり投資ですね。
(※クラウドファンディングには寄付型もあります。後述。)
しかし、支援したプロジェクトが必ず成功するとは限りません。
もし成功しなかった場合、
そこに投資したあなたにリターンはないかもしれません。
支援をする側には
こういったリスクがあります。
支援(投資)する相手は自分の目で見極め、
自己責任で支援しなければいけないことを頭に置いておきましょう。
クラウドファンディングの、2つの「型」と2つの「実施形式」
ここからは
クラウドファンディングにはどんな種類があって、
どのような実施方法があるのかについてお話ししていきます。
クラウドファンディングの2つの”型”
まずは”型”の話から。
クラウドファンディングには
ざっくり分けて3つの型があります。
同じ「水泳」でも、
クロールと平泳ぎと背泳ぎがあるよ
みたいな感じです。(違うか(笑))
今回はそのうち主要2つを紹介します。
その2つとは
「購入型」「寄付型」です。
それぞれについて、1つずつ見ていきましょう。
【購入型】
まずは【購入型】。
おそらく一番多く活用されている種類ではないかと思います。
購入型クラウドファンディングとは、
とある商品やサービスを購入する形で行なうクラウドファンディングです。
ですので、
支援者はリターンとして商品自体であったり
サービスを受ける権利を得ることになります。
簡単にですが、一例を挙げてみます。
【プロジェクト名】もっと自分に自信を持てる人を育てたい!
【プロジェクト内容】自分に自信をつけるにはどうすればいいか、そのノウハウを書いた本を出版します!
【リターン】本1冊:1500円、サイン本1冊:2000円
要するに本を買ってほしい、というものです。
出版する前に購入希望者(支援者)を募り、
事前に購入予約をしてもらうのです。
出版前に世間からの反応が知れますし、
事前に売上を確保できたり、出版費用に充てることもできます。
【プロジェクト名】〇〇講演会を開催!
【プロジェクト内容】何月何日、私〇〇が講演会を開催します!
【リターン】A席:2000円、S席:4000円、運営スタッフになれる権利:5000円、講演会を主催できる権利:30万円
講演会のチケット販売のようなクラウドファンディングです。
リターン(サービスを受ける権利)として、
チケットだけでなくスタッフ側として参加できる権利、
その人の講演会を主催できる権利などがあったりします。
以上のようなものが【購入型】と言われる種類のクラウドファンディングです。
事前予約販売、といった感覚ですね。
【寄付型】
2つ目は【寄付型】です。
寄付型はリターンを求めない、
ただただ支援することを目的とした種類のクラウドファンディングです。
利益を目的としない、そんなプロジェクトで利用されます。
たとえば、
お金がなくて教育を受けられない子どもたちに支援を!
のようなプロジェクトです。
商品や金銭的なリターンはないですが、
お礼のメッセージや寄付証明書などが
リターンとして用意されていたりします。
商品を事前に購入できる【購入型】と、
リターンを求めない【寄付型】がある。
クラウドファンディングの2つの”実施形式”
クラウドファンディングの実施方法には、2つあります。
「オールイン」、「オールオアナッシング」です。
これらは、支援金の「受け取り方」についての方式です。
オールイン
オールインは、
目標金額に達しなかったとしても
支援してくれた分だけは受け取れる
という方式です。
・目標金額に達しなくてもお金を受け取れる
・1円でも支援があればプロジェクトを遂行する義務が発生する
・手数料や原価によってはマイナスになることもありえる
【メリット】目標金額に達しなくてもお金を受け取れる
オールインの大きな特徴といえば、
目標金額に達してなくても
お金を受け取れるという点です。
たとえば目標金額100万円で
支援金が30万円集まった場合、
その30万円は受け取れます。
支援金額がどれくらいであろうがプロジェクトは遂行するという方や、
1人でも多くの人に商品を届けたいという方に向いていると言えます。
【注意点】1円でも支援があればプロジェクトを遂行する義務が発生する
オールインの注意点として、
支援された分については
必ずリターンを履行しなければならず、
1円でも支援があれば
そのプロジェクトは遂行する義務が発生する
という点があります。
「集まらなかったからやーらない!」
は、まかり通らないということです。
【注意点】手数料や原価によってはマイナスになることもありえる
クラウドファンディングを実施するにあたり、
・クラファン業者に対する手数料
・リターンを用意する原価
は、しっかり計算に入れなければいけません。
オールイン形式だと
目標金額達成の有無にかかわらず
プロジェクト遂行の義務が発生するため、
50万円の目標に対し、
1000円のオリジナルTシャツしか支援がなかった・・・
という場合でも、
そのオリジナルTシャツは作らなければいけませんし、
そのプロジェクト自体も遂行しなければいけません。
この1000円の支援に対し
クラファン業者への手数料、Tシャツ製造の原価を引くと
支援をしてもらったのに
トータル収支はマイナスになった・・・
なんてことがありえます。
手数料、原価計算はしっかりと!
オールオアナッシング
オールオアナッシングは、
目標金額に達すれば支援金ゲット!
達しなかった場合はノーマネーでフィニッシュ。。。
という方式です。
・収支がマイナスになることはない
・目標に達しなかった場合、プロジェクトは遂行しなくていい
・目標に達しなかったら0円
【メリット】収支がマイナスになることはない
オールオアナッシングは
目標金額に達した場合のみ支援金を受け取れるので、
しっかりと収支計算を立てていれば、
最終的に収支がマイナスになるということはありません。
クラファン業者への手数料、
リターン品を用意する原価などを
しっかりと計算に入れて目標を立てましょう。
【メリット】目標に達しなかった場合、プロジェクトは遂行しなくていい
オールオアナッシングでは、
目標金額に達しなかった場合は
1円たりとも受け取れませんので、
不達成になったら
購入されたリターンやプロジェクトは遂行しなくてもかまいません。
(※基本的にクラファン業者への手数料も必要ありません。)
目標金額がないとプロジェクトを遂行できないようなものに向いていると言えます。
【注意点】目標に達しなかったら0円
オールオアナッシングの注意点は
目標金額に達しなかったらノーマネーでフィニッシュ!
という点です。
1円でもです。
100万円を目標にしていて
支援が99万9999円集まったとしても、
目標不達成となり
支援金は受け取れません。
目標達成に関わらずお金を受け取れる「オールイン」と
目標達成しないとお金を受け取れない「オールオアナッシング」がある。
クラウドファンディング実施の流れ
ここからは、
クラウドファンディングをどのように実施していくのか。
その流れを簡単にお伝えしたいと思います。
◆クラウドファンディング実施プラットフォームを選ぶ
◆プロジェクトページを作成
◆クラウドファンディング開始
◆プロジェクトの実施
クラウドファンディング実施プラットフォームを選ぶ
まずは、あなたがクラウドファンディングを
どこで実施するのかを決めましょう。
どの部活に入ろうかなー?
を決めるようなものです。(たぶん(笑))
クラウドファンディングができるプラットフォームはいくつかあります。
それぞれ特色がありますので、
自分に合ったプラットフォームを選びましょう。
▼日本初のクラウドファンディングプラットフォーム「READY FOR」
▼クラウドファンディング大手「キャンプファイヤー」
▼吉本興業が母体のクラウドファンディングプラットフォーム「FANY Crowdfunding」
▼鴨頭嘉人さんが立ち上げた「鴨ファンディング」
プロジェクトページを作成
クラウドファンディングを実施するプラットフォームが決まったら、
次はプロジェクトページを作成します。
プロジェクトページとは、
あなたが実行したいプロジェクトについての
思いや実施方法などを詳細に書いていきます。
支援者はこれを見て支援するかどうかを決めますので、
支援したくなるような内容、工夫が必要です。
プラットフォームによっては、
プロジェクトページを作成する前に
プロジェクト概要を提出し審査を受ける必要がある場合があります。
クラウドファンディングを手伝ってくれる業者さんとの面談などを通して審査を受け、
審査に通過したらプロジェクトページ作成に入る、という流れです。
クラウドファンディング開始
プロジェクトページを作成したら、
いよいよクラウドファンディング開始です。
プロジェクトページを公開し、支援を募ります。
ここで気をつけなければいけないのは、
「放っておけば支援が集まる」と勘違いしてはいけないという点です。
クラウドファンディングは
プロジェクトページを公開すれば勝手に支援者が集まるわけではありません。
むしろプロジェクトページを公開してからが大変です。
さまざまな方法で告知を行ない、
あなたのプロジェクトについて知ってもらう活動が必要です。
必死の努力の結果、支援が集まると思ってください。
少し考えればわかることですが、
記事を公開するだけでお金が集まるなんて甘すぎると思いませんか?
もしそうなら、誰もがクラウドファンディングをやりますよ(笑)。
プロジェクトの実施
支援金が集まったら
あとはプロジェクトを実施するのみ!
リターンの履行、プロジェクト実施に尽力しましょう!
どこでやるかを決める➡プロジェクトページ作成
➡クラファン開始➡プロジェクト実行
まとめ
今回は、
クラウドファンディングとはいったい何なのか。
クラウドファンディングにはどんなものがあって、
どのような流れで実施するのか。
についてお話しして参りました。
クラウドファンディングは
今や多くの人が知る資金調達の手段の1つです。
誰もが簡単に参加でき、
失敗しても何度でも挑戦できる。
これがクラウドファンディングの大きな魅力です。
クラウドファンディングは
あなたの夢を実現してくれる大きな味方になってくれます。
知らないからと敬遠せず、
知らないからこそ、チャレンジしてみましょう!
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